GameWith Developer Blog

GameWith のエンジニア、デザイナーが技術について日々発信していきます。

ユビキタス言語を発見するためにユーザーストーリーマッピングをやってみた #GameWith #TechWith

こんにちは、 最近はゼリー状の物体を四つ繋げて消すゲームと、三人一組で生き残るゲームをしている @peka3 です。

先日、GameWithアプリチーム内でユーザーストーリーマッピングを行ってみました。

今回はそれについてのレポートとなります。

ユーザーストーリーマッピングとは?

簡単にいうと、ユーザーの行動に対してどういう機能があればいいかを洗い出す作業になります。

ユーザーストーリーマッピングそのものについての説明は以下スライドが参考になります。

ユーザーストーリー駆動開発で行こう。 | PPT

スライドより引用

ユーザーストーリーマッピング

きっかけ なぜユーザーストーリーマッピングをやろうとなったのか?

チーム内でユビキタス言語が設定できてないので、会話が難しい。ユビキタス言語を作りたい、というのがきっかけでした。

当初はDDDのイベントストーミングという手法を使おうとしていたのですが、チーム内にその手法に詳しい人がおらず、正しいやり方で行うのが難しそうだと断念しました。

そこで出てきたのがユーザーストーリーマッピングでした。

こちらは経験者もいて、これでもユビキタス言語は発見・設定できそうだということで、今回はユーザーストーリーマッピングを行うことになりました。

人数

今回は議論があまり活発になりすぎず、発散せず、短期間で仕上げられるように、ドメイン知識に詳しいプロダクトオーナー、デザイナー、エンジニア2人の合計4人でユーザーストーリーマッピングを行いました。

ペルソナの設定

ペルソナ T君

GameWithアプリにはすでにT君というペルソナがいるので、今回はこれを活用し、このT君がGameWithアプリを使ってゲームの攻略情報を探すまでの一連の動作を深掘りします。

大きなタイムラインを描く

タイムライン

タイムラインをざっくり抽出します。これは一人で一気に書き出してしまいました。

今回はアプリを使って攻略記事を読み、さらにそこから別の攻略記事を読みに行く、というタイムラインで考えることにしました。

それぞれのタイムラインで、ユーザーがどういう行動をとるか

次にユーザーのアクションを抽出していきます。

ここでは細かい機能の話はせずに、それぞれのタイムラインでユーザーはこういうことをする、ということを付箋に書き出します。

これも粒度がまちまちだと困るので、合意のもと一人で一気に付箋に書き出しました。

ユーザーのアクション

それぞれのアクションでユーザーは具体的に何ができるか?ストーリーの洗い出し

アクションが設定できたら次はストーリー(機能)を洗い出します。

たとえば「記事を探す」というアクションをユーザーがとるとき、どういった機能を使ってそれを行うのか?という視点で機能を出していきます。

これは全員で付箋に書いて貼っていく作業となります。

ストーリーの洗い出し

書いた内容を説明しながらホワイトボードに付箋を貼ります。

優先度順に並び替え、MVPの設定

最後は機能として出した付箋を優先度順に並び替えます。

ここは議論になりやすかったです。上手にファシリテートしないと時間が一気に消費されてしまいます。

さらに機能群の最上段に一本線を引き、ユーザーがアクションを行うために最低限必要な機能をその線より上に置きます。

この線より上にあるものが MVP(minimum viable product)の要件となります。

優先度順に並び替え

仕上げ

新規のプロダクトではないので、すでに実装がすんでいるものを洗い出し、上に持っていきます。

マスキングテープより上のものがすでに実装済みのものでした。

ユーザーストーリーマッピング

これでユーザーストーリーマッピングが完成しました。

しかし今回はこれで終わりではなく、ユビキタス言語の抽出を行います。

ユビキタス言語

付箋に出てきた言葉をユビキタス言語として命名していきます。(細長の黄色付箋)

他のものと混同してしまわないだろうか?というところを注意して命名していきました。

今後は会話の中でこのユビキタス言語を使っていくことになります。

ユビキタス言語

まとめ

ユーザーストーリーマッピングをやってみた個人的な感想なのですが、一連の操作に沿ってじっくり考えることができるので、どういう風にユーザーがアプリを使っているのかが具体的に想像しやすくなりました。

今後の見通しも立つのでユビキタス言語の発見はもちろん、技術的にもモデルを考えやすくなりました。

意見もたくさん出てきて、1テーブルでわいわい話せる人数だったのも良かったかもしれません。

かなりゆっくりすすめても、合計3時間ほどでできたので、一度みんなで認識合わせをするツールとして有効そうです。

皆さんもやってみてはいかがでしょうか!

GameWithアプリチームでは一緒にアプリをよくしていく仲間を募集中です! 興味がありましたら以下からご連絡をいただけるとありがたいです。 www.wantedly.com

以上です。