この記事は GameWith Advent Calendar 21 日目の記事です。
最近、ブログ更新を怠っていた @serima です。Splatoon 2 でナワバリバトルをする日々を送っていますが、お仕事では開発マネージャーをしています。
2020 年は新型コロナウイルスの影響で世界的に働き方の変革を求められた年であり、弊社 GameWith も例外ではありませんでした。
このポストではフルリモートワークへの切り替えにおいて気をつけたことや、現在の課題と試みについて簡単に紹介できればと思います。
なお、現時点(2020 年 12 月)においての会社としての対応は全社で原則フルリモートワーク(在宅勤務)という方針を採用しています。
コロナ以前のリモートワーク運用について
もともと私が所属しているサービス開発部では、週に 2 回までのリモートワークについては事前申請を行えば利用可能という運用を行っており、半数以上のエンジニアやデザイナーがその制度を日常的に利用していました。
リモートワークの目的を下記のように定義しドキュメントにて周知したうえで、リモートワーク利用希望者にはトライアルとしてまずは 1 ヶ月間実施してもらい問題がなければ本運用に入ってもらうという進め方をしていました。
# 目的 - 柔軟な働き方を選択できるようにする - 育児・介護等の制約が生まれたとしても、調整して業務ができる - 優秀なエンジニアの業務参加機会の増加 - 副業、フリーランス人材の活用 - 生産性の向上 - 集中できる環境、通勤時間の短縮
フルリモートワークへの切り替えにあたって
上記の制度を運用していたおかげで、すでに自宅に開発環境が整備されていること、リモートワークにメンタル的に慣れている方が多くいました。 そのため、先陣を切る形でサービス開発部所属のメンバーについてはリモートワークを推奨とするというアナウンスを行うことができました。
ちなみに 2020 年 2 月ごろはまだ新型コロナウイルスの情報が錯綜していたこともあり、報道で出た数字も鵜呑みにせず 1 次ソースに当たったり、信頼のおける知人から情報を頂いたりと気を払いながら意思決定の材料にしていました。
ちなみに、これ以降は全社的にフルリモートワークへ強めに舵を切っていったこともあり、この日以来物理的に対面していないメンバーも数多くいるという状況です。
リモートワークの制度があったとはいえメンバー全員が同時に利用したことはなかったので、下記については特に注意してもらうようにしていました。
- オンラインのコミュニケーション特性を理解すること
- 健康(メンタル・フィジカルどちらも)に気を使うこと
Slack でのアナウンスだけでなく、ドキュメントを書いて展開するなどいま振り返ると割と口を酸っぱくして伝えていたように思います。
オンラインのコミュニケーション特性を理解する
フルリモートワーク前提で入社してきたわけではないので当たり前なのですが、必ずしもテキストコミュニケーションが得意な人ばかりではありません。
気の使いすぎや行間の読みすぎでテキストコミュニケーションに時間がかかり過ぎてしまったり、言いたいことがうまく伝わらず、あらぬ誤解を招く可能性があると感じていました。
そのため、初期のタイミングから「躊躇なく」オンライン MTG を行い口頭でのコミュニケーションもうまく併用して欲しいと考えていました。
「躊躇なく」を手助けするために、会話したいと思ったら即座に場を作れるようにしておくことが重要だと思ったため Slack App の Google+ Hangouts
や Zoom
をインストールし、早いタイミングで周知を行っておきました。
メンバー全員がフレキシブルに対応してくれたおかげで、現在は躊躇なくオンライン MTG を行うのが当たり前になっています。
健康(メンタル・フィジカルどちらも)に気を使うことの大切さ
以前からチームでの朝会は必ず行うようにしていましたが、フルリモートワークに切り替えてからも継続するようにしています。
フルリモートワークはお互いの顔が見えないが故に、ちょっとしたことで精神的に孤立してしまいがちです。
そして、ちょっとした精神的な孤立をきっかけにメンタル不全に陥ることは誰しもに襲いかかる非常によくあることだと考えています。 朝会をおこなうことで 1 日に 1 度は必ずチームメンバーとは会話をすることになるので、最低限ではありますがそこを担保するようにしています。また、朝会での雑談も推奨しています。
マネージャーとしてメンバーのフィジカル面にアプローチできることは少なく、注意喚起をおこなうことくらいしかできないのですが、ドキュメントでは筋トレやウォーキング・ジョギングを勧めました。
リモートワークを実際に体験した方は実感しているかもしれませんが、よほど意識しない限りはほぼ筋肉を使わずに生活できてしまいます。
私も例外ではなく、油断するとずっと座りっぱなしだったため春頃にスマートウォッチを購入しました。座りっぱなし警告や歩数計機能を利用して最低限は体を動かすようにしています。
ちなみにリングフィットアドベンチャーを持っているチームメンバーはかなり活用しているようでした。
個へのフォーカス
お互いの顔が見えなくなったことで、同僚がどんな仕事をしているのか分かりづらくなった面があると感じ、部署全体会のコンテンツのひとつとして「業務アピール会」というものを実施するようになりました。
"チームが何をしたか"というのはチームごとの定例など情報共有のパスは存在するのですが、"あなたが何をしたか"を他のチームメンバーが知る術がありません。(もちろん積極的に聞きにいくのであれば話は別です!)
弊社の場合は複数チームでひとつのプロダクトを開発していることもあり、個々人の仕事は間違いなく相互に影響しあっているにも関わらず、です。
個へフォーカスする機会が減ってしまったことで、その人の人となりやスキルなどに関心を持つ機会が互いに失われてしまったのなら、それは非常にもったいないことだと思います。同僚として働いているのであれば、フルリモートワークであっても良い関係が築けるといいなと考えています。
そのため、
- 個のプレゼンテーションスキルの向上
- プレゼンターやプレゼンターの普段の仕事に関心を持てるようになるためのキッカケづくり
このあたりをねらいとしてさだめ、運営しています。
以下が試験的に導入した Spatial.chat にて実施したときの様子です。
Spatial.chat とは近くの人の声が大きく聞こえるという距離の概念がはいった一風変わったインタフェースのビデオチャットのアプリケーションです。
(こちらのツールについては本ポストではスコープ外とさせてください)
楽しめるコンテンツになるように有志にて毎月 KPT を重ねて少しずつ改善しています。
これからについて
引き続き原則フルリモートワーク(在宅勤務)体制にて運用していく予定です。 今後はさらに、組織としても制度としても新しいワークスタイルに最適化させていきたいと考えています。
フルリモートワークに切り替えたことで、地理的な制限がなくなったことには可能性を感じていまして、採用の幅が大きく拡がったと考えています。
いまは特にサーバサイドエンジニアと開発ディレクターを募集しています。
技術力が大事という価値観も保ちながら、ユーザーに近く強い価値を提供していけるニュータイプのエンジニアを組織、個人問わず作れないかと挑戦しています。
このままで良いのかと悩んでるエンジニアとぜひ一緒にこの殻を破り、更に成長を一緒にしていきたい。その挑戦が出来る環境です。新しい事は失敗を恐れず一緒に挑戦していきましょう。
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